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花粉症、こどもにも増加中

おはようございます!うちナース たけです。

先日おこなった東駒形コミュニティ会館でのお話し。その内容を聞きたい!というリクエストを頂きましたので、

少しまとめてこちらでもシェアしていこうと思います。

 

当日は、「冬から春へ。こどもとの過ごし方」という題で、今の時期によく見られる病気についてもいくつかお話しさせていただいたので、

その中から今日はまず、アレルギー・花粉症についてです。

 

まさに今つらーい症状に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

東京都の発表によると、都民の2人に1人が花粉症。

特に、こどもの発症率はこの20年間で10倍以上に増えているそうです。0〜14歳の花粉症有病率は40.3%というデータも。

どうして花粉症が最近多くなり、そして発症年齢が低年齢化しているかというと、、、

・戦後に大量に植えられたスギの飛散花粉量が激増している

・都会はアスファルトが多く、花粉が吸収されず舞う

・大気汚染によって花粉の粒子が体にとりこまれやすく変化

・欧米型食生活への変化

と言った理由などがあるようです。

 

小さな頃からこうして大量の花粉に囲まれているため、からだの中の受け止める器からあふれてしまって、症状が出るようになってしまう、という感じなんですね。大人でもなかなか我慢できない目のかゆみと鼻水が花粉症の主な症状ですので、子供達に発症するとかわいそうですよね。

 

花粉症にならないために、あるいは発症年齢を遅らせるために

家庭で取り組みやすいことの一つが、食事を工夫することです。

○腸内環境の改善‥‥乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト)

          発酵食品(納豆、味噌)

          食物繊維(小松菜、海藻、きのこ)

花粉症に限らず、アレルギーの原因となる物質は腸の粘膜から多く吸収されるため、腸内の環境をととのえることで、アレルゲンとしてからだに取りこむのを防いでくれます。

 

○抗酸化力の高い食品をとる‥‥ポリフェノール、青魚、玄米

活性酸素の多いからだでは、免疫の働きが弱まり、アレルギー反応が起こりやすくなってしまうので、積極的に摂るといいです。

 

○ビタミンA‥‥人参、小松菜、春菊

粘膜を丈夫にして、アレルゲンの侵入を抑えます。

 

○ビタミンC‥‥ブロッコリー、レンコン、ピーマン

アレルギーの炎症に関わるヒスタミンをブロックします。

 

花粉症に限らず、できる範囲でこのように食事を工夫することで、アレルギー体質を改善したり、症状を和らげたりすることができると考えられています。

 

子供は日頃からよく鼻水を出しますし、症状もうまく伝えられないことが多いので、花粉症かも?と思って受診するのも遅れてしまいがちです。けれども、中耳炎や副鼻腔炎などで悪化することも少なくありません。

眠くなりやすく集中力にかけたり、症状がひどく睡眠が妨げられてしまうこともあります。 

 

こんなに小さいのに、でもひょっとして花粉症かも??

と思ったら、早めに小児科や耳鼻科を受診して、適切な薬を処方してもらいましょう。

なるべく薬は使いたくないと思いもあるかもしれませんが、ひどくなってからでは症状を抑えるために余計な薬をつかわければならなくなることもあります。

夜間にしっかり睡眠をとり、辛い症状は薬で抑え、

昼間生き生きと元気に子どもらしく活動できるようにしてあげたいですね。